マグロの話
マグロの旬は5月~7月、11月~1月頃。
主な生産地は、静岡、宮崎、鹿児島など。
マグロの薬膳的効果。
マグロは日本人が最も好む魚で、効能にも優れています。
活力を養い、元気をつけてくれて気力や体力を回復させてくれる食材です。
東洋医学では生ものは体を冷やす特性がありますが、マグロ自体は体を温める「温性」。
マグロは陽を補う「補陽(ほよう)」作用があって、気力や体力の衰えに冷えをともなう重度の虚弱体質に効果を発揮します。
また、マグロによって「気」と「血」を補うので貧血を改善して全身の血行を促します。
他に血尿を改善したり、おりものの異常、生理にともなう不調など女性に嬉しい働きもあります。
冷えが原因で血行不良による頭痛にも良いです。
しくしく痛んだり、キリで刺したような痛みの頭痛に良いですが、頭痛の原因は自身で判断できない緊急性のものもあるので注意観察が必要です。
マグロ×ねぎ
マグロとネギを使ってねぎま鍋に。
ネギの体を温める作用とマグロの補陽作用で相乗効果を狙います。
ゆずを散らすと気血を補うとともに全身に巡らせてくれます。
マグロ×黒ごま
マグロで気血を補い、黒ごまで血を補って五臓の「腎」に働きかけて老化予防効果が期待できます。
軽くすりつぶした黒ごまをまぶしてマグロステーキにしたり、黒ごまのソースでマグロを頂くのも良いでしょう。
マグロなどDHA・EPAが含まれる魚は空気に触れると酸化してしまうため、できるだけサクで買って食べる直前に切り分けましょう。
マグロは血を補い、体を温める効果が強いので食べすぎるとまれに発疹がでることもあります。
痔や下血、不正性器出血にも繋がるので多食は控えましょう。