以前利用していたクリーニング店が閉店していた。
割と店前を通っていたのに閉店してから半月、張り紙にも気づかないで通り過ぎていた模様。
そこそこ知名度があるクリーニング店で少し家から遠いけど良心的な値段だからそこにお願いしていた。
店員さん何人かいる中で不愛想なヤンキー店員がいた。
髪はロングのパッサパサ茶金髪で女性、多分40代。低音ハスキー声。
いらっしゃいませ言ってない事もあるし単調で必要最低限の会話のみ。
その態度に驚くとかムカつくとかではなくて、何でこの人こんなにヤンキーで不愛想なんだろうと面白く思えた。
行く度にヤンキーに当たる確率は多かったのでシフトは少人数制だったんだろう。
休憩時間もないようで店舗の片隅でご飯食べてた所を対応してもらったこともあった。
バックヤードもないようでヤンキーが店の前でタバコ吸ってる所にクリーニング取りに行ったこともあった。
その後、〇時から〇時まで休憩のためお承りできませんシステムに変わった。
休憩時間できてよかったねと思った。
何かのきっかけでそこのクリーニング店の口コミを見た。
星1つが多く内容がヤンキーの事ばかりだった。
私は口コミほどヤンキーにムカつきはしなかったけどふと思った。
私ヤンキーに気を遣ってた。
ヤンキーって言うか対ヒトになれば「これお願いします」の一言でも人に対しての言い方ってあると思ってて。
ヤンキーがツンツンしてるから私はちょっと声のトーンを上げてヤンキーの出方を伺ってたんですよ今気づけば。
何で私ヤンキーに気を遣ってピリピリしてる感じの中クリーニング出しに行かなきゃならないんだと我に返った。
近所に別のクリーニング店は沢山ある。
選択肢が沢山ある中でノーマルな精神で気軽にクリーニング出しに行けない店に行く必要がないじゃないか。
そこからヤンキーの店行くの止めて違うクリーニング店に行くようになった。
その2年後くらいに閉店したって感じ。
ヤンキーはパートだと思うから解雇になったのか違う店舗に異動になったとかは知らないけどあのヤンキーの人生が気になる。
きっともう会う事はないけどあのヤンキーさだったら口コミ見ても平常心な気がする。
どうしてそんなにヤンキーなのか、何があってあのヤンキーが形成されたのか、人生に楽しみはあるのか、友達やパートナーはいるのか。
あのヤンキーは人は見かけによらない、人はみかけによる、どっちなんだろうと考える。
知る由がないまま忘れていくだろうね。