カニの薬膳的効果。
カニの旬は11月~2月頃。
主な生産地は北海道、鳥取、島根など。
カニは、たらばや毛ガニなど種類はたくさんありますがいずれにしても「気・血・水」の「水」を補って体の余分な熱をとる作用があります。
口や喉の渇き、乾燥による便秘など熱によって潤いが不足して起こる症状を緩和させる働きがあります。
血の巡りをよくするのでうっ血を改善します。
またやけど、赤みがかったにきび、吹き出物など皮膚の炎症がある時にもオススメな食材です。
カニは五臓(肝・心・脾・肺・腎)の肝と腎に作用するので骨を強化して骨粗しょう症を予防する働きがある他、筋肉を強化して足腰を丈夫に保つ効果があると言われます。
ソフトシェルなど殻ごと食すと骨を強化する効率が上がります。
カニの性質は体をかなり冷やす「寒性」の食材。
妊婦さんは流産を引き起こす危険があるのでカニは禁忌です。
「カニと氷水」は冷たいものの掛け合わせでお腹を壊すことで有名な言葉です。
カニにカニ酢を合わせるのは昔の知恵で「生臭さを取るため」と食されましたが薬膳で言うと「カニの寒性」と「酢の温性」で体を冷やし過ぎない為の陰陽バランスがとれた食し方なんですよね。
よくある料理で「カニときゅうりの酢の物」がありますが、
カニ(寒性)きゅうり(涼・寒性)わかめ(涼・寒性)の寒々しい食材に酢(温性)が入る事によって中和されてる。
プラス生姜(温性)のしぼり汁を入れたら香りもいいし冷え過ぎないでいい。
茹でブロッコリーにカニのあんかけをかけるとカニのタウリンとブロッコリーのベータカロテンが肝臓の働きを助けてくれます。
熱性乾燥便秘には白菜×カニ
白菜とカニを鍋で。
ほてりや頑固な熱性便秘には生白菜を塩もみして水分をよく切って茹でたカニをほぐして和え物にするといい。
塩や醤油で薄く味つけしてプラス白ごまを加えると整腸に繋がります。